しかし、少し考えてみれば当たり前です。

  あなたが面白いと思うのは、どのような話ですか?
  それが相手にとって面白いかどうか、なぜわかるのですか?

 相手にとって面白いかどうかは、相手が関心を持っているかどうか、十分にヒヤリングした後でないと判断できないはず。そこをすっ飛ばして、いきなり自分が面白いと思うネタを話しても、滑る確率の方が高くて当たり前。万が一ウケたとしても、それはたまたま。奇跡的に笑いのツボが同じだっただけでしょう。

 ようするに、周りの人の話を聞いていないから、いま目の前にいる人が、どんな話で喜ぶか、この話が「ウケる相手かどうか」がわかっていないのです。

 相手が関心を持っている、興味がある話題を十分に聞き出した後で、その情報にかぶせて話題を選べば、面白い話をできる可能性は自然と高まります。

「鉄板ネタ」はトークの基礎づくり

 最後に、面白い話ができるようになりたいなら、準備も大切です。その準備とは、鉄板ネタを用意しておくことです。スピーチなどでウケる人は、例外なく鉄板ネタをいくつか持っています。

 その鉄板ネタを何度も話していると、どういうお客さん(周りの人)相手に、どういう声のトーンで、どういう間を取って、どういう抑揚をつければ、もっともウケがいいかがわかってきます。

 そうして、話の基礎の部分ができてきて初めて、アドリブもきくようになってくるのです。このあたりは、まさにお笑い芸人がブレイクする過程とかぶるものがあります。

  ローマは、1日にしてならず——。
  面白いトークも、1日にしてならず、なのです。

 

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