役員報酬は1億円でも
文句が出ない理由

 私の役員報酬は1億円ですが、私の「かばん持ち」の研修プログラムだけで年間8000万円の売上があります。

「かばん持ち」を差し引いて社長業が2000万円なら給料は安いものです。

 そこも含めてガラス張りなので、誰からも文句は出ません。

 月末には、各部門別のP/L(損益計算書)を経理が公表します。
 経費の内訳も公表されるので、部門長は「今月は交通費が多い」と感じたら、自分で内訳をチェックできます。

 ときどきよその部門の交通費がついていることがあり、放置すると自部門の利益が減って賞与に悪影響が出る。
 だから部門長は自ら進んで数字を見に行きます。

 このとき大事なのは、数字も“環境整備”しておくことです。

 社内システムのどこにアクセスすれば、どの数字を見られるのか。
 それが明確になっていないと、見たいときに数字を見られずにストレスが溜まり、しまいには数字を見なくなります。

 会社の数字は、包み隠さず公開する。

 公開した数字は整理整頓して、社員がいつでもアクセスできるようにしておく。
 この2つさえ揃っていれば、社員は数字を身近に感じられます。

 ぜひ、第1回連載にある、【あなたの会社の危険度ワースト「15の死角」】をチェックしながら、『数字は人格』をカラダ中の細胞に植えつけていただけたらと思います。