インタビュー調査で、25歳の女性が一番関心のあることは、人生のイベント「結婚・出産」だった。「子どもに影響がありそうだから、たばこも絶対に吸わない」と答える人もいたという。

 そこで、「子宮頸がんになると、子宮を摘出する可能性がある。そうなると、赤ちゃんが産めなくなってしまう」というメッセージを付け加えた。

 つまり、「がんになる前に検診を受けよう」では、受け手によってはイメージがぼやけてしまうが、「手術で子宮を失う。そうなったら赤ちゃんを産めなくなるんだよ」まで具体的に一歩踏み込んだメッセージを入れておくことで、受け手に明確に伝えることができ、訴求力や理解力が強まる。

行動を起こさせるためのポイントは
「いまやる」きっかけを提供すること

「行動科学」では、病気になることの重大性や検診のメリットの理解等で意識を向上させ、検診の不安や面倒という心理的ハードルを下げたあと、さらに行動を起こすきっかけをつくる。

 例えば、キャンサースキャンでは利便性(アクセシビリティ)として、子宮頸がん検診受診を呼びかけるツールにQRコードを付けた。ツールを読んだあと、すぐ常に手に持っているスマホでQRコードを読み取り、申し込むことができるからだ。