企業単位でパレードに参加する
――その印象的なシーンは?
昨年2017年は、23のフロートがエントリーしたパレード(小型トラックを先頭に定員200名の梯団が続く)に、年代もセクシュアリティもさまざまな当事者やアライが参加したが、それ以上に目立っていたのが企業単位での参加者だった。
各企業の人事・CSR担当者やグループを中心に、企業名の入った揃いのTシャツを着用したり、ボードや垂れ幕・旗を掲げて歩く姿は、実に楽しそうだった。また、社員のみならず、家族連れも目立っていた。
お台場のフジテレビでは、
局舎をレインボー・ライトアップ!
会場でのブース出展やパレードへの参加以外のかたちで、「東京レインボープライド」を応援する企業も年々増えている。
2017年の特筆すべき「応援」は、フジテレビの局舎がレインボー・ライトアップしたことだ。
フジテレビは、お台場の社屋イルミネーション「グリッター8」を活用して、社会課題への支援の意志を発信する「アウェアネスカラー企画」を行っている。
乳がんの予防啓発(ピンクリボン)・児童虐待防止(オレンジリボン)・世界エイズデー(レッドリボン)など、さまざまな取り組みを続けているが、昨年の「プライドフェスティバル」前夜に、初めてレインボー・ライトアップが実現した。
社屋全体が6色のレインボーカラーになり、続けて「Viva! Diversity」というメッセージが流れ、レインボーフラッグが左右に振られるという構成のライトアップは、お台場を訪れていた人たちの注目の的となり、SNSにも大量に拡散していった。
これは、フジテレビの各部局から選抜されたCSR推進プロジェクトチームの発案で実現できたことだという。
(インクルージョン&ダイバーシティマガジン「オリイジン2018」に、同局・阿部知代さんのインタビューを掲載)
このフジテレビのレインボー・ライトアップは、今年2018年はさらに期間を延長して実施される(日時:5月4日~6日18時半~21時半)。
さらにまた、フジテレビ周辺の「自由の女神」「東京ビッグサイト」もレインボー・ライトアップが実施されるので、よりいっそうに注目されるだろう。