さらに、口臭は最も気になるものかと思いますが、無臭にはなりません。食べ物や飲み物、体調によっても変化するのでコントロールは難しいかと思いますが、歯を磨くだけではなく、舌をケアすると効果的です。

 舌の表面についた汚れがにおいの原因になることも多いので、歯ブラシでそっと表面をなでるだけでもいいかと思います。傷をつけないために舌専用のブラシなども種類が豊富になってきていますので、口腔内を清潔にするためにも、取り入れたいアイテムですね。

 また、定期的に歯科にかかって虫歯の有無や歯周病をチェックすることも必要です。根本的な原因があると、いくらケアしても効果がないことがありますので、健康のためにも気を付けましょう。

厄介なのはタバコのニオイ

 禁煙の職場も増え、仕事をしながら煙草を吸うことはほとんどなくなってきているとは思いますが、吸った後でも吐く息がしばらくはにおいますし、洋服や髪の毛にもニオイは移ります。吸う人にとっては当たり前のニオイでも、吸わない人にとっては不快極まりないニオイなので、喫煙者の方は、細心の注意を払う必要があります。

 ニオイだけでなく有害な物質も吐き出しているので、ハラスメントになりかねません。奈良県生駒市が市庁舎で喫煙後45分はエレベーターの利用禁止となったことは記憶に新しいところですが、この流れはさらに強まるでしょう。

柔軟剤のニオイもクレームになり得る

 不衛生なにおいだけでなく、最近オフィスで問題になっているのが洗濯の際に使用する柔軟剤の香りです。「ずっと香り続ける」「強い香り」「甘すぎる香り」などで、気分が悪くなったとクレームになる案件が増えています。洗濯をして清潔なのに、本末転倒ですよね。香水などではないから大丈夫だと思いがちですが、オフィスなど、特に閉鎖空間では控えめの香りのものを選ぶことも大切です。

 もう一つ、挙げられるのは、アロマの香りです。パーソナルの加湿器やアロマディフューザーなどが出回っているため、USBを電源としてデスク周りで香りを楽しむことができるようになっています。ただ、自分は好きな香りでも万人受けするとは限りません。限られた空間の中では不快な人も出てくることを認識して、プライベートな空間で楽しむようにしてください。整髪料、ハンドクリームなども同様の相談があることがあります。

 どんなに優秀な消臭剤でも、清潔にしてから使用しないと、かえってよくないこともあります。ケアグッズを上手に取り入れることも大切ですが、それに頼り過ぎずに、基本的なお手入れや周りへの配慮が大切です。

 ニオイは、人からは注意してもらえないもの。

 気温も上がり汗もかきやすくなりますし、梅雨の時期を迎える前の今時期から、生活習慣を見直してみましょう。神経質になりすぎることはありませんが、最低限のマナーを守り、爽やかな香りをまとえば、印象そのものに好影響を及ぼします。

(一般社団法人日本メンタルアップ支援機構 代表理事 大野萌子)