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仕事でもプライベートでも、訪問先への手土産選びは難しい。何が相手の口に合うかわからないし、高価なものを贈っては双方の負担になってしまう。しかし、ある視点にフォーカスすると、喜んでもらえる確率がグッと上がる。相手の心に残り続けるセンスのいい手土産選びのコツとは?※本稿は、エッセイストの大平一枝『台所が教えてくれたこと ようやくわかった料理のいろは』(平凡社)の一部を抜粋・編集したものです。
ちょうどいいお土産を
選ぶのが意外と難しい
ある4月の昼下がり、文筆家のツレヅレハナコさんが、忘れ物を取りに拙宅にいらした。ちょうど家の前の桜が満開なので、昼ご飯を作った。タコライス、ねぎチャーシューと切り干し大根のサラダ、ベーコンと菜の花のキッシュふう、漬物。
食をテーマに文筆業をしている彼女と「気の利いた、もらって嬉しいと思われる手土産を贈るのは難しい」という話になった。おいしいものをたくさん知っている彼女でもそうかと驚いた。
私は手土産選びが下手だ。甘いものが苦手な人にチョコレートを贈ってしまったり、同じものでもちょっと高いほうにしたら絶対喜ばれるとわかっているのに、変なところでケチってやっぱりあれにすればよかったと後悔したり。
食べ物ではないが、とりわけ忘れられないのがフランス帰りのバラマキ土産にと、現地で惚れ込んで買ったスポンジ型のテーブル拭きである。
フランスの台所を訪ねる取材では、どの家庭でも肌色のセルロース素材のスポンジをシンクまわりやテーブル拭きに使っていた。
水をよく吸い取り、絞ると次の日にはカラカラになっている。







