ある日、グラタンが出てきました。時期物の竹の子とすり合わせた山芋が入って、生青海苔をブレンドして焼き上げてあり、「あめこや」らしい一品でした。

 こんな創作料理で客を喜ばせますが、蕎麦屋の定番料理もしっかり用意してあります。

 「当たり前ですが蕎麦通の方を満足させたい。そこが曖昧だと店が崩れてしまいます」と上田さんがいいます。伝統的な蕎麦屋仕事も大事にしています。

 今年6月からグループ客にコース料理を開始し、彩りのよい前菜、旬ものを扱った料理を楽しませてくれます。

 自然な笑顔を持つ女将と工夫を重ねる亭主のもとに、今日も客が銘々の思いで訪れます。

 万人に愛される蕎麦はありません。が、万人に愛される蕎麦屋はあります。

豪徳寺「あめこや」――若いアンテナが、夢の蕎麦屋を創った
自家製鴨ロースは薫香もあって、柔らかな味わい。女性の方にも人気があるそうです。
豪徳寺「あめこや」――若いアンテナが、夢の蕎麦屋を創った
コース料理の前菜。定番の金時草(きんじそう)おひたしや自家製のさつま揚げなどがきます。

(4)著者のオススメ 店のオーラの味わい方
・この日の蕎麦を日本地図で確認。見本の蕎麦の実の形なども見比べてください。

・2種盛り十割蕎麦の香り、味わいの違いを食べ比べてみてください。900円

・金時草のおひたし、炙り物などの定番肴で、まずはビールか2種酒セットを。

・この日の旬物料理と蕎麦屋の定番料理との組み合わせで蕎麦前をお楽しみあれ。

・5名~8名はリーズナブルなコース料理がお得です(前日予約)。3000円

●予算 2000円~4000円、酒の当ての肴類は安価な設定で嬉しい。

豪徳寺「あめこや」――若いアンテナが、夢の蕎麦屋を創った
この日も5時で満席、喫茶店か花屋さんと見間違えるようなプリティモダンな設計です。

【お店データ】
・住所 世田谷区豪徳寺1-46-14
・電話 03-3439-3602 
・営業 17:00~23:00(LO・22:30)※事前に空席の確認を
・定休日 月曜、第1火曜
 URL:http://amecoya.com/