日本国内で移籍した
外国人選手が活躍

 パ・リーグには全球団にそうした選手がいる。ソフトバンクはカブレラ、北海道日本ハムはスレッジ、埼玉西武はマイケル、オリックスはミンチェ、東北楽天はフェルナンデス、千葉ロッテはグライシンガーとホワイトセル。セ・リーグには巨人のホールトンとゴンザレス、DeNAのラミレスがいる。

 なかでも目まぐるしく球団移籍を重ねてきたのがフェルナンデスだ。03年にロッテに入団し、打率3割3厘・34本塁打・100打点と活躍。その翌年西武に移籍して2年間プレー、06年からは楽天に移り、09年にはオリックス、10年からは西武、そして今年は楽天でプレーしている。10年間でパ・リーグの4球団を渡り歩いてきたことになる(移籍は5度)。たまに球場に行くファンにはフェルナンデスが毎年違うユニフォームを着ているように思え、混乱するのではないだろうか。

 また今年はそうした国内移籍の外国人が、結構活躍している。昨季、巨人で1勝しかできずに解雇され、ロッテに入ったグライシンガーは4日の西武戦に先発し、7回4安打無失点の好投で勝利投手になった。やはり今季、東京ヤクルトからロッテに移ったホワイトセルは楽天との開幕3連戦で4番に座り、好打を連発。3連勝の立役者になった。

 この3連戦で不発だったフェルナンデスはその後のソフトバンク戦で打ち始めたし、日本ハム・スレッジも打率こそ低いが2本塁打を打ち、一発の怖さを相手に与えている。巨人・ホールトンも初登板(広島戦)は負け投手になったものの6回2失点と試合は作った。DeNA・ラミレスも絶不調の打線の中では存在感を示している。国内球団を渡り歩く外国人選手は日本野球への順応力が買われているが、その期待に応える活躍は見せているのだ。

 昔はこうした日本国内の球団を渡り歩く外国人選手は稀だった。多くがメジャーの実績を引っさげて来る比較的高齢の選手。チームの弱点を補うための助っ人であり、数年間プレーして帰国するというパターンだった。本人も現役の最後に日本でひと稼ぎしようというつもりで来た。