日本球界を渡り歩いている選手には苦労人が多い。カブレラは西武に入る前、台湾のチームでプレーしていた。フェルナンデスとグライシンガーは韓国球界にいた。自分が持つ野球の能力を発揮でき、プロとして生きていけるなら、どこででもプレーするという意識を持っているのだ。合理的な考え方の持ち主ともいえる。

 また、日本球界で長くプレーする選手は人柄がいいともいわれる。チームに馴染み、同僚の日本人選手にも好かれ、ファンへのサービス精神も旺盛。ひょっとしたらそれも計算の上かもしれないが、日本に順応する努力をしていることは確かだ。

 日本のトップ選手の多くは、たとえ年俸は下がっても夢を追ってMLBに挑戦することを考える。その一方でプロ意識に徹して日本でプレーすることを選ぶ外国人選手がいる。グローバル化の波により、ひと昔前では考えられなかった思惑が錯綜しているのが、現在のプロ野球界といえるかもしれない。