小室 ビジネスパーソンが、1年間にモノを探す時間は150時間と言われています。営業日が月20日しかないのに、まる2日は「あれがない、これがない」と探し物に時間を割いているわけです。溜め込んでいたものを断捨離していくことは、この150時間を取り戻すことになります。
 
 また、3人が1つのクライアントと商談をしたとき、3人が1部ずつ持ち帰った資料を袖机にしまうと3倍の場所を取ります。しかも「あと2人が持っている」と思うから、3人ともしっかり管理しないので(笑)、どんどん書類の所在がわからなくなっていくという……。

真の働き方改革は
紙の資料をなくすことから?

大川 量だけは増えていきますからね。

小室 紙の保管のためにオフィス代を払っているような状況から、一度資料を捨てて省スペースで仕事をすることで、働き方はバージョンアップしていくのではと思います。

大川 書類などなくても、データであればそれで済むわけです。そのあたりは役員層も当たり前にペーパーレスに対応するようになりました。

小室 実績を示した調達本部が果たした役割は大きいですね。

大川 おっしゃる通りだと思います。前例のない取り組みをすることはハイプレッシャーだったと思いますが、しっかり継続して成果を上げてくれたことで、その後も様々な部署が後に続いて取り組むことにもつながりました。結果として会社全体の実績も上がってきて、「やっぱりこれはいい取り組みなんだ」とさらにみんなが実感するという、好循環がめぐってくるのです。

【5月25日(金)公開予定の後編に続く】後編では、JALの未来に向かっての働き方について、ブランドに対する考え方など、引き続き大川さんにお聞きします。