「上っているのに平地?」“山の神”今井正人が語る、5区で強い選手が持つ“驚きの共通点”東京マラソン2019でゴールする今井正人氏 Photo:SANKEI

箱根駅伝の5区で見事な快走を見せ、チームを優勝に導いた今井正人(順天堂大学)、柏原竜二(東洋大学)、神野大地(青山学院大学)。「山の神」と称された彼らは、「山に強い選手にはある共通点がある」と口を揃える。そこから見える「4代目山の神」が生まれる条件とは?今井と神野が5区をテーマに語り尽くす。※本稿は、作家の佐藤 俊『箱根5区』(徳間書店)の一部を抜粋・編集したものです。

5区攻略最初の関門は
寒暖差への対応

 コースの定点観測となるポイントは、スタートから函嶺洞門までの3.6キロメートル、函嶺洞門から大平台までの3.4キロメートル、大平台から宮ノ下までの2.3キロメートル、宮ノ下から小涌園前までの2.3キロメートル、小涌園前から最高到達地点までの4.5キロメートル、最高到達地点から元箱根までの3.3キロメートル、元箱根から芦ノ湖湖畔までの2.1キロメートルになるだろう。

 大学によっては、小涌園前から芦之湯までの4キロメートルでタイムを取るところもある。

 選手は、ポイントからポイントまでの設定タイムでいけるかどうかを確認しながら上っていく。各大学ともポイントごとのタイムをそろえており、区間新を出したときや平均のタイムなどをデータとして出して、選手とスタッフで共有していく。

「スタート前、まず、気をつけないといけないのは、小田原と箱根の最高到達地点の寒暖差です」

 岡崎教授(編集部注/岡崎和伸。大阪公立大学の都市健康・スポーツ研究センター所長)は、そう指摘する。

 5区を出走する選手のユニフォームは、それぞれだ。

 今は、最高到達地点に観測員を配置し、常時、気温の情報が入ってくるようになったので、以前のようにユニフォームの選択をミスすることが少なくなった。