優勝すると3万円

 データネイチャー大会で優勝すると、3万円の賞金が出ます。
 その賞金は、たいてい部門の飲み会に使われます。

 優勝は社員による投票で決定します。
 投票権はひとり2票で、2票を同じところに投票するのは無効。
 ひとり1票、あるいは2票で同じところに投票しても可だと、みんな飲み代ほしさに自部署に投票してしまうからです。

 2票で別々になれば、1票は自部署、もう1票は本当によかったところに投票する。

 私はプレゼンを聞いて、深掘りややり直しを命じますが、優勝の選定に関しては特別な権限を持っていません。
 みんなと同じように投票します。

 なぜ社長が優秀なものを選ばないのか。
 社長や幹部が経営者目線で選ぶと、レベルが高すぎるからです。

 データ分析によって導かれたカイゼン策は、現場で実行できるものでないと意味がありません。

 現場で実行可能かどうかは、私より社員のほうがよく知っている。
 だから社員による投票で決めることが正しいのです。

 ぜひ、第1回連載にある、【あなたの会社の危険度ワースト「15の死角」】をチェックしながら、『数字は人格』をカラダ中の細胞に植えつけていただけたらと思います。