事例を報告してきた女性たちからは「やっと自分が抱えてきた嫌な思い出を話せるときがきた」「だから女は使えない、と言われたくなくて我慢してきた。これは抗議していい被害なのだと認識したのも何年も経ってから。今の記者にそういう思いをさせたくない」という声も同時に、寄せられているという。

 公表された事例を紹介する。

被害者:全国紙・記者 女性30代 相手方:警察幹部 男性

 ある警察幹部は、ともかく下ネタしか話さず日常の署内でも、電話取材でも常にエロい話ばかりの人で女性記者の悩みの種だった。その幹部を取材する記者は20代前半の新人が多く、下ネタ攻撃に免疫のない他社の女性記者はうつ病を発症し、最終的に退社した。主なやりとりは、

 記者「今日、泊まり勤務なんです」

 幹部「じゃ、お風呂入れないから、あそこが臭くなるね」

 記者「泊まり勤務でも会社にお風呂があるので、シャワー浴びれます」

 幹部「パンツ変えないと、あそこが臭くなるよ」など、

 とにかく「あそこが臭い」の話を延々とし、「最近エッチしてるか」とかはもはや普通のやりとり。

被害者:全国紙・記者 女性30代 相手方:自治体選挙関係者 男性

 地方支局で、自治体選挙を担当していた。ある陣営の担当になり、選対幹部から「票読みについて話すから、ご飯に行こう」と言われた。車でその男性のあとをついて行ったら、山の中。車からその男性がいきなり出てきて私の車に乗り込み、胸を直に触り、キスしてきた。