「牛もつ二鷹」は千駄木駅から歩いた商店街にある、もつ料理・もつ鍋の店。店内は10坪(33平米程度)で、カウンター10席、テーブル6席。カウンター席の向かいの棚には、日本酒・焼酎・ワインが並び、深夜まで営業している。客層は6:4で女性が多い。「禁煙店だから」と入ってくる客が多いという。

ケムラン運営委員の伊藤ゆりさん、清原康介さん
「牛もつ二鷹」で活動中のケムラン運営委員の伊藤ゆりさんと清原康介さん

 伊藤さんがケムラン活動を始めるのは料理を食べ終わり、一段落たってから。会計時のこともある。料理がおいしく、店の雰囲気もいいので「友人にお薦めしたいな」と思ったところで、店主や店員と雑談する。伊藤さんは「このお店、全面禁煙ですよね。お店がオープンしたときからですか」と切り出し、「どうして禁煙店を始めたのか」と、その理由を聞き出す。

 今回訪問した「牛もつ二鷹」の場合は、1号店の割烹店「一富士」とともに「店長が非喫煙者のため、吸わない人を大事にしたいと思って、オープン時から全面禁煙店で始めた」という。

 このほか、これまでのケムラン活動で店側は「おいしい料理にたばこの煙は不要だから」「ワインをメインに出すから」「店が狭いから」「料理人がたばこの煙で味がわからなくなるから」という理由で全面禁煙店を始めたと回答した。店主が喫煙者でも、社会の動向を意識して「これからの飲食店は禁煙店でしょう」と話していた人もいたという。

 失敗例を聞くこともある。

「店がオープンしてすぐのときは、店主も不安なので、『客から吸えないのかと言われ、帰ってしまった』等の経験が続くと、断念してしまうようです。特に、オフィス街は難しい印象ですね。でも、数ヵ月たつと落ち着くとも聞きます」と伊藤さんは話す。