言葉に表さず謝罪の意が伝わればOKで、
「怒り、興奮、怯え」にも応用可能!

 以上の理論を裏付けとした、不倫・浮気がバレた時の謝罪能力を上げる、コミュニケーションゲームを紹介します。言葉以外でのコミュニケーション能力を鍛える「タモリゲーム」と銘打ったゲームです。

 このゲームは2人以上で行います。場所と登場人物の関係性だけ初めに決めておきましょう。例えば、関係性は「親子」で、場所は「家のリビング」などでOKです。

 そのうち1人が意味のある言葉を一切使わずに、デタラメな音だけでコミュニケーションを行います。できる人はタモリさんのインチキ外国語のような感じで、あたかも言語を話しているかのように適当な音を発して下さい。

 それが無理な人は、「ピー・ピー・ピー」と、適当な音を言い続けるだけで会話をしてみましょう。そうやって、言葉を封印されてしまうと、言葉以外の情報だけで相手に伝えたい事を伝えなければならなくなります。

 これを何回かやって、デタラメな言葉でも相手に謝罪をしている事が強く伝わるように練習しましょう。それが、なんとなく形になったら、その後は、その態度と話す内容を一致させる事を意識してみましょう。それができるようになると、「不倫・浮気における謝罪」の達人となれるのです。

 ちなみに、このゲームは、前出のインプロという即興トーク力を鍛える欧米で生まれたメソッドを学ぶワークショップなどでは、定番中の定番のトレーニングとしてよく行われます。とは言え、もちろん、不倫・浮気の謝罪能力を上げるためだけでなく、「怒り」「興奮」「怯え」などを正確に周りに伝える、コミュニケーション全般の能力を上げるために行われています(笑)

『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術』では、こういったインプロゲームを多数紹介しています。楽しく自分のコミュニケーションの欠点を克服したい人は、この本を手に取り、他のゲームもぜひ参考にしてみてください。