大塚 それぞれのやりたいことや夢を、なんとか仕事と両立させられないかと思っているんです。僕自身、キリマンジャロに登ったり、マンモスの化石を堀りに行ったりと、子どものときにやってみたいと思った夢を追い続けているわけです。

小室 しかも本格的に!いつも驚かされています。

大塚 僕の場合は、時間の裁量の幅が大きいからできるのかもしれませんが、グループ社員にはサハラマラソンに参加した人もいて、そういう経験も大きなインプットですよね。だから、社員にも夢を諦めてほしくない。
 
 あるとき、北海道の社員と話していたら、「小さい船が欲しい」と言うんです。船を所有するには自動車のけん引免許が必要で、それを取得するのに2、3週間かかると聞いて「だったら免許を取れば?」と。

小室 2、3週間で取れるなら、休めばいいじゃないと。

「お互い様」できちんと休める
世界一周旅行に出かけた社員も

大塚 そう。免許を取って、船を買って、長年の夢がかなうのであれば、やっぱりやるべきだと思うんです。周りの同僚だって、けん引免許の取得を応援することで、自分が夢を叶える順番も回ってくる。お互い様でインプットの時間を取れたら素晴らしいですよね。

小室 「お互い様」は本当に重要ですよね。多くのビジネスパーソンは、自分が休みを取れないのに、他人が取るから不満になるんですよね。「育児の人、介護の人は長期で休める」などと決められると、「独身だけど障がいを持つ兄弟がいる人」などが長期休暇の枠に入れず、支える側に回されることになる。

 それって、支える側も支えられる側も不幸なことなんです。みんながお互いに支え合って、きちんと休めるようになれば、肩身の狭い思いをして休んでいた育児・介護中の人もプレッシャーから解放されますし、お互い気持ちよく助け合えます。実際に連続休暇を取った人はいますか。

大塚 「世界一周旅行をしたい」と言い出した社員がいました。「行けないなら会社を辞めます」という話をしていたので、「じゃあ、有給取って行ってくれば」と。で、本当に世界一周旅行に行ってきたんですよ。