島田紳助さんが語っていた
タレントに必須の会話術とは?

 さて、芸能界を引退したトークの天才・島田紳助さんが、このテクニックがタレントにとっては重要だと語っていて、面白いインプット方法を推奨していました。それはマニアックな事だけ記憶するという方法です。紳助さんの理論を噛み砕いて、私なりに具体例をあげてみます。

 もし、あるタレントが、漫画家の故藤子・F・不二雄さんを特集した番組に出演する予定だったとします。その時、「ドラえもん」と「21エモン」の、どちらの知識を収録前に深めておいた方が得なのでしょうか。

 答えは、よりマニアックな作品である「21エモン」です。

 なぜなら、藤子・F・不二雄さんについての番組なら、ドラえもんについては、誰もが知っているという前提で番組が進められるからです。だから、極端ですが、そのタレントがドラえもんを一度も見たことがなくても、「21エモン」についてさえ語れば、視聴者にはドラえもんにも詳しい藤子・F・不二雄の大ファンにしか見えないのです。