米ワシントンのスミソニアン国立肖像画美術館で公開されたバラク・オバマ前米大統領の肖像画の前で写真を撮る入場客たち Photo:AP/アフロ

 米ワシントンにあるスミソニアン国立肖像画美術館に歴代米大統領の肖像画が並ぶ一角がある。同行してくれた地元在住の知人によると、この展示は見学客がいつも多いという。米国人にとって大統領が特別な存在であることが伝わってくる。

 先日、バラク・オバマ前大統領の肖像画が完成した。当初から大変な人気で、今でも順番待ちの列を整理するロープが設置されている。オバマ氏の絵と一緒に自撮りをしたがる人が多いためである。

 ロナルド・レーガン元大統領の肖像画を見ていると、「彼はいいよね」と人が良さそうな白人の中年男性に話し掛けられた。北部の州で農業をやっていて、家族連れで旅行に来ているという。「最も好きな大統領は?」と尋ねてみたところ、「今の大統領だ」との答えが返ってきた。ドナルド・トランプ氏を支持しているそうだ。

「私は神を信じているが、彼も神を信じているから」という理由だった。「え? それ本当?」と一瞬思ったが、彼は真顔だった。農業地帯のこうしたとても信心深い善良な人たちもコアなトランプ支持層を形成している。

 そのトランプ氏は以前、「私は低金利人間だ」と発言したことがあった。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は今月も利上げを決定したが、現時点ではホワイトハウスとFRBの間に対立は生じていない。両者の関係は良好だ。米経済は好調に推移しているため、トランプ氏は「FRBはよくやっている」と評価している。