青少年凶悪事件の加害者には
いくつもの共通項がある

(1)周囲から「まじめで優秀な子」などと見られていた

 小島容疑者も、施設では非常にまじめで優秀と目されており、成績はオール5だった。理解力は高く、人間関係も問題がなかったという。だから報道を聞いて、「まさか、あの子が」という声が多かったのだ。周りからの良好な評判と残虐な犯行内容と比べると、あまりにも大きな乖離がある。しかし、そういった傾向が昨今の青少年の加害者像の現実なのである。

(2)組織以外での対人コミュニケーションが苦手

 施設の中ではルールが決まっているため、ある程度対応できたかもしれないが、いったん社会に出ると、会社でもプライベートでも、生活に法則性があるわけではない。相手によって変化していくコミュニケーションに関しては対応するのが難しい。そういった特性もこれまでの青少年事件の加害者と類似している。

(3)大きな事件の直前に、重要な危険シグナルがある

 小島容疑者の場合、再三にわたって自殺願望を訴えたり、前述したように「自分だけがお古の水筒を持たされた」ことに納得できないからといって、深夜に両親の部屋に押し入って、包丁と金づちを投げたりしていた。ほかの青少年事件でも、感情の抑制が利かず、抑えきれなくなって大きな悲劇が起こる場合が多い。小島容疑者のケースでは、両親が被害者になってもおかしくはなかった。過去の青少年事件では、実際に親が被害に遭ったケースも少なくない。