コロンビア戦でも大活躍した吉田麻也
セネガル戦では、吉田麻也とFWサディオ・マネの直接対決に注目だ 写真:長田洋平/アフロスポーツ

ワールドカップ・ロシア大会の初戦で強敵コロンビア代表を撃破し、世界中へ衝撃を与えた日本代表が日本時間25日午前0時、ロシア中部のエカテリンブルグ・アリーナでセネガル代表とのグループリーグ第2戦に臨む。異次元のスピードを誇り、ヨーロッパ最強のストライカーと畏怖されるFWサディオ・マネ(リヴァプール)を筆頭に、突出した個々の強さに組織力と規律正しさを融合させたダークホースをいかにして封じ込めるか。マネの元チームメイトで、世界最高峰のプレミアリーグで6年間プレーしてきた29歳のディフェンスリーダー、吉田麻也(サウサンプトン)の思考回路に蓄積された濃密な経験が西野ジャパンの武器になる。(ノンフィクションライター 藤江直人)

吉田の元チームメイト・セネガル代表「マネ」
今やリヴァプールで欧州最強ストライカーに

 チームメイトとして頼もしい背中を何度も後方から見つめ、敵味方としてもピッチで激しい火花を散らした。性格を含めたすべてを熟知しているからこそ、その存在がいかに脅威を与えるかが分かる。

「乗っている時の彼を止めるのは、本当に難しいですからね」

 西野ジャパンの最終ラインを束ねるディフェンスリーダー、吉田麻也をして「止めるのは難しい」と言わしめたことがある「彼」とは、日本時間25日未明のグループリーグ第2戦で対峙するセネガル代表の「10番」を背負うエース、FWサディオ・マネだ。

 2017-18シーズンのUEFAチャンピオンズリーグで準優勝したプレミアリーグの名門、リヴァプールFCのサイドアタッカーとして、爆発的な縦へのスピードで対戦チームのディフェンダーたちを畏怖させてきたマネとの出会いは4年前にさかのぼる。

 2014年9月。レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)からサウサンプトンへ加入した175cm、69kgの小さなアタッカーは、瞬く間にスターへの階段を駆け上がっていった。

 サウサンプトン時代のハイライトをあげれば、2015年5月16日のアストン・ヴィラFC戦となる。前半13分に先制点を叩き込んだマネは、わずか2分56秒の間にハットトリックを達成。今でもプレミアリーグ最速記録として残る偉業を成し遂げ、世界のサッカー界に衝撃を与えた。

 味方にすれば、これほど頼もしいアタッカーはいない。しかし、吉田が覚えているのは、ピッチを離れたところで何度もマネが見せた素顔だった。