子どもの絵を褒めた時の
「肯定」を思い出してみよう

 実は心を肯定的に動かすことを無意識にやっている時があります。例えば、小さな子どもが「見て!」と一生懸命書いた絵を見せてくれたらどうしますか。

 たいていの大人は心を肯定的に動かして、興味を持ってあげて「○○が上手に描けているね!」などと反応してあげます。否定から入って「絵画は好きだけど、子どもの下手な絵には興味ないなぁ」なんて言う大人は滅多にいません。

 そこで、『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術』の中から、このコミュニケーション術を練習するために開発された「ねえ、聞いて!」ゲームを紹介します。

 このゲームでは、子どもの絵を見た時のリアクションと同じことに挑戦します。

 子ども役、大人役を決めて、子ども役が大人役に向かって「ねえ、聞いて!◯◯が出来るようになった」と言います。その後に大人役の人は、自分の心を肯定的に動かして、本当に自分の心に湧いたことを言う練習をします。

 もちろん、決まり文句や社交辞令は禁止です。「いっぱい練習したのかな?」というような、その場で心に浮かんだ事を言ってください。これを積み重ねれば、どんな人が相手で、どんな話題を振られても、即興で答えるだけで弾む会話ができてしまいます。