マセラティ グラントゥーリズモ スポーツ
マセラティ・グラントゥーリズモ・スポーツ 価格:6SAT 1890万円 昨秋の改良で空力特性が向上 Cd値は旧型の0.33から0.32に向上 駆動方式はFR

天空を仰ぐマセラティのエンブレム、トライデント(三叉の矛=ほこ)はギリシャ神話に登場する“海の支配者”ポセイドンのシンボルである。そして学問と芸術の古都ボローニャの市章でもある。グラントゥーリズモは優雅なスタイリングとフェラーリが開発した強力4.7リットル自然吸気V8(460ps)ユニットが、そのすべてを物語る。最高速度は299km/hである。

すでに完成の域に達している
グラントゥーリズモ

 グラントゥーリズモがマセラティのフラッグシップクーペとしてデビューしたのは2007年だった。つまり、モデルライフはすでに10年を超えている。新鮮なイメージが薄れない理由は、ピニンファリーナによるオリジナルデザインが秀逸であったからにほかならない。

 内外装に、おそらくは最後となるマイナーチェンジが施されたグラントゥーリズモとグランカブリオの販売がスタートした。美しいシルエットをいっそう強調するために、前後バンパー回りの表情を中心に若干のブラッシュアップが施され、同時に、スポーツとMCという2種類のグレードを用意して、それぞれにオリジナルのエクステリアディテールと足回りを組み合わせた。とはいえ、イメージは従来モデルをほぼ踏襲。新旧の差は非常に少ない。これはマセラティの戦略だろう。グラントゥーリズモは、すでに完成の域に達している。ユーザーが無用な変化を望んでいない状況をマセラティ自身が熟知しているのだ。