「これも人生、これがサッカーだ」クロアチア代表監督。「俺たちの夢を叶えるまで、あと90分だぞ」フランス代表の司令塔。 感動とともにフィナーレをむかえたロシアW杯。素晴らしいシュートはもちろん、選手たちはキレのあるコトバでも、私たちの心を震わせてくれました。シリーズ累計127万部突破のベストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんが解説します。(構成/槌田あゆみ)
伝説は、コトバで刻まれる
選手たちのスーパープレーや、歴史を塗りかえる激闘。そこには必ず、熱い、心を揺さぶるコトバがあります。
W杯で生まれた新たな伝説を、名言とともに振り返ってみましょう。
勝っても負けても大注目!ネイマールの名言
世界の注目と期待を集めていた、サッカー界のスターといえばブラジル代表のネイマール選手。
今大会では、思うように成績を残すことはできませんでしたが、コトバでは大きなインパクトを残しました。
ネイマール選手は、直前のケガによってW杯出場が危ぶまれていました。
しかし、ケガのケアを間に合わせ、出場が決定しました。
出場を表明したときに、こうコメントしました。
○「W杯はぼくのもの」
なんとも自信に満ちあふれたコトバに、ブラジル国民は安心するととともに、彼の活躍を期待したでしょう。
自分に確固たる自信をもっているネイマール選手。
他国のスター選手であるアルゼンチンのメッシ選手、ポルトガルのロナウド選手について、記者から聞かれ、こう答えました。
○「この世界では、僕がベストだと思うけどね。ロナウドとメッシは、ほかの惑星からきているから」
自分への自信を見せつつ、他の選手もリスペクトする。それも、笑いのエッセンスをいれて。
スーパーシュートに値する、見事な名言だと思います。