同時にアジアとの接点を強めていくことも重要になる。どことなにで競争し、協調するのか。それぞれの国や地域をよく理解し、状況に応じた連携をすることが必要だ。地元企業の海外進出や、本社機能の誘致も積極的に推進していくべきである。さらには留学生が高度人材として活躍できる場の創出、急速な成長によるまちの凡庸化の対策も、しっかり取り組んでいかなければならない。

一読のすすめ

 膨大な調査をもとに書かれており、福岡市が都市として発展してきた理由や歴史、そして現状がスッと伝わってくる一冊である。また堀江貴文氏が推薦文で「くすぶっている奴は、福岡人の本気を見よ!」と述べているように、人生の開発にも役に立つにちがいない。地方創生への理解を深めたい方は、ぜひ前著『地方創生大全』と合わせてお読みいただければと思う。

評点(5点満点)

総合4.2点(革新性4.0点、明瞭性4.0点、応用性4.5点)

著者情報

木下 斉 (きのした ひとし)

 まちビジネス事業家、一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事、一般社団法人公民連携事業機構理事。1982年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。経営学修士。

 高校在学中に早稲田商店会の活動に参画、出資会社の社長に就任。大学院在学中に経済産業研究所、東京財団などで地域政策系の調査研究に従事。2009年、一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスを設立、代表理事就任。内閣官房地域活性化伝道師をはじめ各種政府委員も務める。

 主な著書に、『地方創生大全』(東洋経済新報社)、『まちで闘う方法論』(学芸出版社)、『稼ぐまちが地方を変える』(NHK出版新書)、『地域再生の失敗学』(共著、光文社新書)、『まちづくり:デッドライン』(共著、日経BP社)など多数。

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