ポイントは一貫性

 大切なのは普段からまわりに話しておくこと。認知されなければ意味がないからです。過去→現在→未来の3点セットで伝えるのがコツです。

 過去の実績アピールだけだと、ただの自慢話に聞こえてしまいます。

 一方で現在やっていることだけだと、「どんな仕事を受けられるか」の確認にしかなりません。

 未来だけだと「やりたい」という願望を述べているだけです。

 しかし3点セットで「一貫性」が出てきます。一貫性はあなたの「パーソナルブランド」です。一貫性が安心感を生み、「こいつに任せよう」と判断されるわけです。

 過去、現在、未来を普段から語り、「あの人はこういう人」という認知を広めていくことで、チャンスがまわってきやすくなります。

「どう見られているか」をもっと意識する

「一貫性」は言行一致が前提です。普段自分で言うだけでなく、まわりから見ても、その通りやっていると認められる必要があります。幹部候補を選ぶときも、本人の意欲やオーラだけではなく、まわりの評判で裏をとります。

 仮に、あなたが大活躍していることが事実でも、自慢したり、横柄な態度をとったりするとまわりはいい印象を抱きません。逆に嫉妬されて足を引っ張られます。

「確かにあいつは実績を出していますがダメです。他の人の手柄までとり上げて、最近天狗になっています」と言われたらおしまいです。

 評判はまわりからの認知で決まるので、事実だけでなく、どう見られているかがキーになります。

 評判を上げる近道は、常にまわりに感謝することです。仕事は1人で完結することはありません。必ず連携プレーがあります。「うまくいったのは〇〇さんのおかげです。ありがとうございます」と声に出して言いましょう。

 ただ、「なんでもかんでもありがとう」では、お礼を言っていないのと一緒です。「ありがとうございます」は具体的に、何の、どこが、どうよかったのかをハッキリ言葉にしないと伝わりません。言行一致で、まわりに気配りできる人の評判は確実に上がっていきます。

■参考記事
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