ここで、スシローの歴史について少し振り返ろう。

 スシローはもともと、創業家である兄の清水義雄氏と弟の豊氏がそれぞれ設立した同名のすし太郎が、99年に合併してできた企業が前身だ。その後、社名をあきんどスシローに改め、平均的な外食の原価率が30%といわれる中、“原価率50%”という、素材と味にこだわったすしを提供することで人気を博してきた。

 ところが、07年、当時かっぱ寿司を傘下に持っていたゼンショーが、豊氏から株式を取得し、突如として筆頭株主に躍り出た。ゼンショーとの経営対立が表面化する中で、ファンドのユニゾン・キャピタルが助け舟を出す形で、MBO(経営陣が参加する買収)を実施し、スシローは非上場となった。

 その後、12年にユニゾンが投資回収をする形で、今度は英ファンドのペルミラがスシローを買収。さらに17年には、スシローは東証1部に再上場し、元気寿司などを傘下に持つコメ卸最大手の神明が新たに筆頭株主となった。