AI、そしてアンドロイドは
ファッションモデル業界に
どのような影響を及ぼすのか?

大村 正直に言いますと、アンジェラさんがここまでAIに精通しているとは思っていませんでした。話していてとても楽しいんですが、「楽しい」といえば、アンドロイドをテーマにした話題のゲーム、『Detroit: Become Human』(デトロイト:ビカム・ヒューマン)に少し触れてもいいですか?

アンジェラ芽衣 はい。

大村 『マルチナ、永遠のAI。』は、2020年というすぐ先の小説。しかも、事実、もしくは現在の事実から推測される未来を描いているので、SFではなく、限りなく「現実」に近いんですが、『Detroit: Become Human』は2038年のデトロイトが舞台で、その時代になると、アンドロイドが作詞・作曲・演奏をして、ライブも会場には行かずに自宅でVRゴーグルで楽しむという設定になっています。となりますと、同じことがファッションショーにも起こりえると思うんです。

アンジェラ芽衣 会場のランウェイを歩くのではなく、ブルーシートの貼られたスタジオを歩いて、みなさんはそれをVRゴーグルでご覧くださるということですよね。

大村 はい。

アンジェラ芽衣 それは、正直複雑な気持ちですね。ただ、話を広げれば、今は二次元で見ているファッション誌もVRゴーグルで見られる時代になるとも言えますよね。ですから、脅威もあれば興味もあるという感じでしょうか。

大村 なるほど。要するに、未来は僕たちの捉え方一つということですね。では、次回も楽しいお話をたくさん聞かせてください!

アンジェラ芽衣 こちらこそ、よろしくお願いいたします!

(第2回へ続く)