2019年4月に罰則つき残業規制がスタートすることもあり、「働き方改革」は喫緊の課題となっている。そんななか、プレッシャーが増しているのがプレイングマネジャー。個人目標とチーム目標を課せられるうえに、上層部からは「残業削減」を求められ、現場からは「仕事は増えてるのに…」と反発を受ける。そこで、1000社を超える企業で「残業削減」「残業ゼロ」を実現してきた小室淑恵さんに『プレイングマネジャー「残業ゼロ」の仕事術』をまとめていただいた。本連載では、本書のなかから、プレイングマネジャーが、自分もチームも疲弊せずに成果をあげるノウハウをお伝えしていく。

自分の「働き方」を可視化する

「マネジャーとしての仕事」に重点を置く―。
 これが、プレイングマネジャーの働き方の大原則です(連載第2回参照)。この認識をもったうえで、「自分の働き方」を見つめ直す必要があります。方法は簡単。「記録」です。毎朝、働き始める前にその日一日のスケジュールを見積もり、終業後に、実際にどのように仕事を進めたかを、下図のように記録していくのです(本連載では、この「記録」を「ワークログ(work log)」と呼びます)。

■始業前につけるワークログのイメージ

■終業後につけるワークログのイメージ

 おそらく、多くの方は「自分の仕事に追われて、マネジメントに十分時間を割けていないかも……」「メンバーの突発案件の対応に追われて、いつも予定が狂ってしまう……」など、感覚的に問題意識をもっていても、ほんとうの状態や改善点についてはなかなか気づけていないのではないでしょうか。そこで、実際にどのように働いているのかを記録することによって、「自分の働き方」を可視化するのです。

 この「ワークログ」を継続して(少なくとも2週間から1ヵ月)、その結果を集計・分析すると、どのような仕事にどれだけの時間を費やしているのか、朝立てた予定がどのようにずれていくのか、本来優先すべき仕事にどのくらいの時間を使えているのかなど、「自分の働き方」を客観的に把握することができます。そして、働き方のクセや問題点など、たくさんの気づきを与えてくれるのです。