「見積もり」と「実績」の差に着目する
ここでも、「ワークログ」が力を発揮します。
たとえば、下図のように、一定期間のなかで、「見積もった時間」と「実際にかかった時間(実績)」を比較してみます。すると、「見積もり」と「実績」の差が激しい項目があることに気づきます。そこには何らかの問題がある可能性があります。
この図で最も差が激しいのは「突発対応」です。仕事にはトラブルはつきものですから、ある程度の「突発対応」は避けられませんが、それがあまりにも多いのは仕事を非効率的にする大きな問題であると言えます。
そこで、「なぜ、突発対応が多いのか?」をさらに分析します。
「ワークログ」をつぶさに確認すると、「特定のメンバーのトラブルが頻発していて、そのフォローに追われている」ことがわかるかもしれません。であれば、そのメンバーとともにトラブル要因を整理して、再発防止のための改善策を練り、実行する必要があるでしょう。
あるいは、メンバーがクライアントとのトラブルを頻発させるのは、そもそもメンバーの育成に十分な時間が割けていないことに原因があるのかもしれません。であれば、意識的に「メンバー育成」のための時間を増やす工夫をする必要があるでしょう。