しかし、週刊ダイヤモンドが定年退職者向けに行ったアンケートによると、退職金の運用結果に不満を持つ人が4割以上いた。しかも、退職後に後悔しないためにやっておけばよかったこととして、「運用知識の習得」がトップにきている。

 同じ定年退職者なのに、二つのアンケート調査でこんなにギャップが生じるのはなぜか。

 コマツ建機販売を定年退職したOBは「銀行に勧められた退職金運用プランの優遇金利を見て、金利だけで収入がすごく増えると勘違いしてしまった。結局、利息がアップしたのは1%ちょっとくらいだった」と不満を漏らす。

 これまでの各アンケート結果とこのコメントから、自分で選んだ運用という選択に対して、なぜ不満を抱く人が多いのかという謎を解く鍵がようやく見えてきた。

 その答えを得るために、“退職金限定の高金利”という厚化粧を施された、退職金運用プランのからくりを解明していく必要がありそうだ。

高金利で厚化粧
その皮を剥ぐと思惑が見える

 まずは次のページの「大手銀行の主な退職金運用プラン一覧」の表を見てほしい。一番右の「定期預金の適用金利」という項目を見てみると、実に高い金利が目に飛び込んでくる。各行の商品説明を見ても、この数値が最も強調されているように感じる。