2008年4月に西友が米ウォルマートの完全子会社になってから約10年がたつ。同社は楽天と組み、他社に先駆けてネットスーパー事業を開始した西友は今後、どう成長していくのか。今年2月にCEO代行に就任、実質的な日本のトップとなったミッチェル・スレープ氏に聞いた。(『ダイヤモンド・チェーンストア』編集部 阿部幸治、髙浦佑介)
重点施策はネットスーパー
楽天との提携も順調
──西友の現状をどう捉えていますか。
まず、2018年はウォルマートが西友を完全子会社化して10年の節目の年です。この10年間、西友は売上高を伸ばし続けました。また、直近4年間は既存店売上高もプラス成長を続けています。
──特に重点的に取り組まれたのは何でしょうか。
ネットスーパー事業です。配送センターを効率的に活用することで、ネットスーパー事業を伸ばしてきました。この事業が成長したことで、既存店売上高にもプラスの影響を与えています。
今年の下半期には楽天との提携で、「楽天西友ネットスーパー」という新たなビジネスも始まりました。こういった取り組みはすべて17年から種をまき始めていました。西友と楽天は考え方が似ており、われわれはともに国内ネットスーパーのリーディングカンパニーを目指しています。