では、仮に今、目の前にそうした煩わしさを全て省略して関係を持てる不倫相手が現れたとしたらどうだろうか?

「それもなんか違う気がするな…。今話してて気づいたんですが、たぶん自分はベッドインに至るまでの過程を含めて、女遊びを楽しんでいたんですね。過程をすっ飛ばしても面白くないので、その仮の話の場合はナシですね」

 ではBさんの性欲は今どのようになっているのだろうか。

「たまる一方、というわけではなさそうです。妻以外の女性を生身で抱いてみたいという気持ちはありつつ、最近はセクシー女優全体のレベルが本当に上がってきていて、みんなかわいくなっているので、それ系の動画を見て結構満足しています。

 実際行為に至るまでの面倒くささを考えたら、動画を見て一人で処理する方が全然楽しいです」

 不倫への憧れや、己に対して不倫への許しを与えつつ、Bさんは一線を越えることなく貞操を守り続けている。

30年続く潔白の身
妻の協力あっての関係か

 Cさん(58歳男性)は結婚約30年で貞操を守り続けている、「男性の貞操界」における希望の光のような存在である。

 仕事柄Cさんは接待を受ける機会が多く、Cさんに女性をあてがおうとする取引先も少なくなかった。古い時代とはいえ、ひどい話だ。しかしCさんがそういったことに嫌悪感を示すので徐々に相手も学んでいき、接待は比較的硬派な場所に落ち着くことになる。楽しく許せるのは“お話”だけのキャバクラまでで、ボディタッチ、ましてや射精が絡んでくるとまったくダメである。

 学生の頃本気で剣道に打ち込んでいて、剣道のスポーツ性もさることながら、その精神性も愛した。自分に厳しくあること、相手を尊敬し礼を尽くすことを私生活でも実践してきたCさんにとって、不倫は言語道断の恥ずべき行為であった。

 Cさんが他の女性に心を動かされたことはなかったのだろうか。