「人見知りしない」の一言が不安を引き起こした 

「懺悔中」のブローチをつける藤田さん
藤田さんは「懺悔中」のブローチをつけていました Photo by Kaori Sasagawa
本記事はハフポスト日本版からの転載記事です

――日常的にあまり使わない「懺悔」をタイトルに選んだのはなぜでしょう。

 私、「懺悔」って漢字で書けないし(笑)。使わないですよねぇ。

 そもそもは昔、妹が子どものときに書いていた日記から取ったんです。「お姉ちゃんとケンカした」とか書いてあるだけの普通の日記なんだけど、タイトルが「ざんげ日記」。

 入院中に一気に(原稿を)書き上げたときに、そのことを思い出して「あ、懺悔日記ってぴったり」と思ってそのままつけました。死にそうになっていたのに何言ってんの、って思われるかもしれませんが。

――2歳の娘さんと離れて、ストレスケア病棟に9日間入院していた時期ですね。藤田さんが、産後に精神的な「しんどさ」を感じたのはいつ頃からだったのでしょうか。

 娘が生後8ヵ月になった頃です。それまでは頑張って「いいお母さん」になろうとしていた。

 でも見学に行った保育園で園長先生に言われた「この子、人見知りしないね」いう言葉に引っかかって、ネットで調べたら「発達障害」「自閉症」という検索結果がたくさん出てきて。

 そこから悩みすぎて、どんどん苦しくなっていきましたね。

――保育士の「人見知りをしない」という何気ない一言が、結果的に強迫性障害と産後うつのトリガーになってしまった。

 でも、きっかけはなんであっても結局はそうなっていたんだと思います。私の場合は「娘が発達障害かもしれない」という不安の形をとったけれど、もしかしたら他の誰かにかけられた別の一言がきっかけになっていた可能性もあります。

 いずれにせよ、8ヵ月で心の限界が来たんでしょうね。よく8ヵ月もった、ともいえるかもしれないですが。