ロケットプロジェクトこれまでのスタートアップは、長い開発期間をかけて大きなリスクを冒したロケット打ち上げプロジェクトのようだったという(写真はイメージです) Photo:iStock/gettyimages

 スマートコントラクトが組織の在り方を変えるとお伝えしました。この仕組みが浸透することで、スタートアップすら必要なくなるのではないか、経営者の役割も大きく変わるのではないか、と考えています。

 スマートコントラクトは、前回述べた通り、「現時点で分からないこと」を分からないままにして契約に含められるというメリットがあります。

 例えば、無名の才気ある若者がいるとします。僕がその若者の才能を認め、「一目置いているので、もし、この若者が本気で『やる』となったら絶対に投資するから」と周囲に約束をしておきます。

 そうすると、「孫が認めているならば」となり、若者が動きだしたときに合わせ、準備をすることができます。例えば「若者を世の中に広めたい」→「PRは彼女に」→「取材は彼に」→「媒体はここに」などと、どんどん決めていくことができるのです。

 準備の段階で応援の輪が広がっていき、実際にその若者が「やる」となった瞬間に全てがつながり、ドミノ倒しのようにバタバタバタと物事が進んでいくのです。

 リアルタイムで契約が履行され、物事が一気に進む。どこかで滞ることはないので、経済活動が活性化するようになるのです。そうなると、スタートアップも大きく変わるでしょう。