「ものはいいんだけれど、思うようには売れていない」
「地域の名所に、もっと多くの人に来てほしい」
こんなふうに悩む人たちが口にするのは、
「知ってもらえさえすれば、気に入ってもらえるのに」。
「知ってもらう」こと、まさしくこれはセールス。
あらゆる職業に必要な力だ。
外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、
世界第2位の成績を残し、
独立後に出版した書籍は
累計200万部超えの作家・和田裕美さんが教える
「どんな職業にも不可欠なセールス力」とは?
彼女が20年かけて伝えてきたことの集大成である
書籍『何もなかったわたしがイチから身につけた稼げる技術』の
一部を再構成してご紹介。
(まとめ/両角晴香、編集部、著者写真/佐久間ナオヒト)
営業を学ばなくてもMBAはとれる
個人や企業が成長するためには一番大切な分野となるのがセールスです。
人気がない理由のひとつに、セールスを学ぶ方法が体系化されていないことがあげられます。
ビジネススクールでもマーケティングやリーダーシップの授業はたくさんあるのに、
セールスに関する授業はほとんどないし、営業を学ばなくてもMBAはとれてしまうのです。
ほんとうの魅力や、何を学べば結果が出るのかはまるでわからない。
そして、いざ起業したり自分の作品を世に広め売りたいと思ったときに
「あれ、どうやって売ればいいの?」と途方に暮れてしまう人が多い。
なぜでしょうか?
セールスって、座学では学べない超実践の身体にしみこませるスキルだからです。
資格にするのも難しいでしょう。
「人間関係の悩み」でニートになってしまう人が続出しています。
一方で、営業で結果を出している人が、いくつになっても周囲に人がいて、支え合うことができて、すばらしい人生を歩まれているのも事実です。
セールスは、人と一生関わって生きていくという人であれば、
全員身につけておかないといけないスキルだとわたしは思っています。
リモートサービス(ネットでの対応など)においても
人の心に届く、人の心を動かす対応ができるのも営業経験者です。
だから、わたしにとっては、すべての仕事は「セールス」のなかに含まれるようなものなのです。
このスキル、人と関わる仕事をしているすべての人にとって、かなり重要なものだと思いませんか?