知らないものは存在しないと同じ
講演などを通して全国をまわっているので、地元の方とお食事する機会がけっこうあります。
そんなときに、「ぼくらは、日本一の○○という商品を持っているのですが…もっと売れないとおかしいと思っているんですよね」なんていうぼやきをお聞きすることがあります。
わたしが勉強不足なのか、「えっ、何?」と聞き返したくなるくらいわたしは、その「日本一」とおっしゃる商品の名前を一度も耳にしたことがないことがほとんどです。
「そんなに良い商品ならもっと広く伝えていけばいいのでは? 営業かけていけばもっと売れますよ」と言い切ると、先方はいや~という困った表情になり「いや~実はここの人間は内気な性格なので、アピールが苦手なんです……」などと苦笑いされるのです。
いやいやいやいや、苦手なんです。って言っているあいだに、
このスピード時代では、あっというまにもっといいものが生まれてしまうんです。
あなたがたの言う「日本一」を埋もれさせてしまってもいいのですか?ってことなんですよね。
ああ、もったいない。
実際に、世界中で売れている商品やサービスは、世界で一番いいものだからではないです。
きっともっといいものがあるのです。
けれど、わたしたちはその「もっといいもの」に出会えません。
なぜってセールスできていないからです。知らないものは存在しないと同じ。
だから、まずは「セールス」なんです。
今の時代、「売る」ことなしに知ってもらえることなど皆無です。
声を上げないことには、やっぱり伝わらないのです。
稼ぐためにはもちろんですが、「知ってもらう」ためにも
セールスの力が必要なのです。
(稼げる技術については、第1回記事を参照ください)
京都生まれ。作家 株式会社HIROWA代表、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授
営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演・コンサルティングを国内外で展開している。
累計200万部超の著書に、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『幸せをつかむ! 時間の使い方』『人づきあいのレッスン』『「やる気」が出るコツ、続くコツ』『和田裕美の営業手帳』(以上、ダイヤモンド社)など多数。
外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、世界第2位の成績を残し、その後、女性初の最年少支社長となった実績がある。●毎日配信、登録無料「ワダビジョン」 http://special.wadahiromi.com/mailmagazine/ ●Twitter @wadahiromi
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