中国政府は米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」による香港寄港を拒否した。米側は10月の寄港に向け事前申請を行っていた。米軍関係者が24日明らかにした。中国は米国での海軍高官級会議も取りやめている。米中の間では軍事面や経済面でさまざまな対立が生じ、緊張が高まっている。米国務省は先週、ロシアから最新鋭戦闘機「SU(スホイ)35」と最新型地対空ミサイルシステム「S400」を購入したとして、中国軍の兵器管理部門に制裁を科した。これを受け、中国は米国大使館の駐在武官代理に正式に抗議した。先週はさらに、トランプ米政権が2000億ドル相当(約22兆5700億円)の中国製品に10%の追加関税を課すと発表。中国は即座に報復措置を発表し、600億ドル相当の米国製品に対する追加関税を明らかにした。いずれも24日に発動された。