なかでも、9万人を平均18.7年間追跡してコーヒー摂取と死亡リスクの関係を調べた研究では、コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%低かった。1日1~2杯、5杯以上ではいずれも15%減少していたので、やはり日本人にもコーヒーがよいのは間違いなさそうだ。

 主要な疾患別のリスクは下図の通り。がんでは明らかな減少が認められなかったが、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡リスクは1日3~4杯をピークに有意に下がった。

 がんに関しても、別の解析では1日3杯以上飲むと脳腫瘍リスクや女性の結腸がんリスクが下がるといった結果が出ている(*6)。

*6 Am J Clin Nutr. 2015 May;101(5):1029-37. Int J Cancer. 2016 Dec 15;139(12):2714-2721. Int J Cancer. 2018 Jul 15;143(2):307-316. 
コーヒー摂取と死因別死亡リスク

 まとめると、「1日約3~5杯コーヒーを飲むことで、いろいろな病気のリスクが下がる。このくらいの量まではカフェインもあまり問題がない。でも、気になる人は、ほぼ同じような効果が得られるのでデカフェコーヒーを」といったところだろうか。

 最後に、最近発表された米オハイオ州立大などによる、ユニークな研究を紹介しておこう。

 共同作業前にコーヒーを飲むことで、個々の仕事への貢献度が高まり、チームのパフォーマンスが高まったという内容だ。ただし、デカフェよりカフェイン入りで効果が高かったということなので、多分にカフェインの影響ということらしいが(*7)。

 とまれ、やはりいい人間関係づくりも、まずは1杯のコーヒーと歓談から。

 世界で愛される理由も、わかろうというものだ。

*7 J Psychopharmacol. 2018 Mar 1:269881118760665.