「一流」とされるビジネスリーダーたちは、どんな家庭教育を受けて育ってきたのか?そんな疑問から実施されたアンケート調査をもとに、真の教育のあり方を論じたベストセラー、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』。
本連載では、著者の一人であるムーギー・キムさんが、さまざまな業界の第一人者との対談を通じ、「一流の育てられ方」の教育方法が、各界で活躍するビジネスリーダーの「幼少期の育てられ方」および、「ビジネスでの人材育成論」と本質的に同じであることを、明らかにしてきました。
今回は、ムーギーさんと、ベンチャーキャピタリスト(VC)として「日本発世界へ!」を掲げて活躍している高宮慎一さんによる特別対談の後編。
「起業家育成」と「子育て」の関係、そして高宮さんのキャリアと試行錯誤から、「活躍する人間」でいるためのポイントを探ります。(構成:田中裕子)
「絶対的な自分軸」を持て
著名ベンチャーキャピタリスト、高宮慎一氏と論じる、「一流の育児の本質は、優れたビジネスパーソン育成方法と同じだ!」対談第二弾。
今回の対談を読まれる前に、ぜひ一世を風靡したディズニーの名作、「ありのーままのー」というアナ雪の主題歌を聞きながら、読み進めていただきたい。
というのも、今日のコラムのテーマは、「自己肯定感を持つため」に必要な「絶対的な自分軸」を持ってこそ自分を好きになれるという話なのである。
もしあなたがいまの仕事、天職ではないのだけど……と悩んでおられたり、本当に自分が好きな仕事に近づくにはどうしたらいいのか、と思い悩まれている場合は、なにがなんでも最後までお読みいただきたいインタビューだ。
本編では高宮氏は、「子育て」でも「投資先の経営陣の育成」でも、重要なのは、
1.複眼的な視点を提供し、2.失敗しても起き上がる方法を教え、3.いつかいなくなる親、ないし投資家として、最後は信じて任せる。
の3点だと説かれている。
また、「自分の仕事、本当にやりたい仕事ではない」「自分のこと、本当は好きではない」と自己肯定感や自己実現感の不足に問題意識をお持ちの方にも、ぜひお読みいただきたい内容である。
なお、高宮氏は私が非常に尊敬している、あらゆる意味で一流のプロフェッショナルである。7月29日に東洋経済新報社より発売される私の3冊目である完全書下ろし、『最強の働き方 世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚から学んだ77の教訓』の、最後から二番目のコラムにも登場していただいているほどだ。それほど、我々の同年代でまさしくファーストクラス・プロフェッショナルといえる方なのである。
それでは、本編をご覧いただきたい。