他者とは常に「違い」があり「溝」がある。しかし「違い」の中には、その人の想いと人生も潜んでいる。その想いが理解不能で「Agree」(同調)できなくても、よくよく想いを聞き出し「understand」(理解)することで、お互いの溝に簡易橋くらいは架けられるのではないだろうか。

良いチームは「サラダ」と同じ
社内イベントも時には必要

パワハラへの過敏な気遣いで閉塞する日本企業の行き着く先とは「すべての仕事を3分で終わらせる~外資系リーゼントマネジャーの仕事圧縮術」
岡田兵吾著
定価:本体1400円+税
発売:ダイヤモンド社

 そもそも他人を理解することは面倒臭い。さらに年齢の差が大きく価値観が違ったりすると、「これだけ年が離れているから理解できなくても仕方がない」と言うありがちな言葉で、歩み寄ることを放棄してしまいがちだ。しかし筆者は「良い会社・部署の条件の1つは、個人技よりチーム力が高いこと」と考えている。

 個人技も必要だが、それだけでは会社は回らない。しかし逆に、個人技が苦手でもチーム力が高いと、仕事はどんどん回っていく。特に決められた期間で仕事を回すときは、個人にフォーカスせず、チームとしての能力を最大化させることで、最も高いレベルで成果をあげることができる。そしてその成功が、巡り巡って個人力のアップにも繋がっていくのだ。
 
 良い仕事、良いチームづくりには、他者との関わりが不可欠。ビジネスパーソン諸氏には、仲良しこよしにならなくても、敵対することなく、上手く「サラダ」をつくり上げていただきたいと思う。

 そうした過程で、パワハラを警戒し、お互いに遠慮し合い、本来結束を深めるためのイベントを敬遠してしまう、といった不自然な空気は、徐々に職場から消えていくだろう。もちろん、強制参加は褒められたものではないが、自発的に社員が集まるような有意義なモラルイベントが、日本の職場にも増えていくことを願ってやまない。

 STAY GOLD!

(マイクロソフト シンガポール アジア太平洋地区ライセンスコンプライアンス本部長 岡田兵吾)