2020年ローンチ予定のプロジェクトは
真っ赤な船!

唐池 水戸岡さんと僕ががっちり仕事をした初めの頃のものといえば、現在も博多港と釜山を結ぶ国際航路の船「ビートル」があります。はじめのころは集客や操船技術や就航率で悩み多き事業だったこの航路がいまはすっかり一本立ちしましてね。

水戸岡 あれからもう四半世紀以上ですか。あのときも唐池さんが「この船はカブトムシに似ているなぁ」と。それで“海のカブトムシ”ならぬ「ビートル」と名づけられ、僕はそれに呼応して真っ黒でピカピカの船体をデザインしました。

唐池 あのときも賛否両論、激しいものがありましたね。海上に突然真っ黒でピカピカで高速で走ってくる船が現れたら、他の船舶の方々やクジラやらがビックリするんじゃないかと。センセイと組むと僕はいつも大変な思いをしますな(笑)。まぁそれは冗談ですが、そうそう! 新しいビートル「クイーン・ビートル」(註※2020年7月就航予定)のデザインもまた素晴らしいですな。今度は鮮やかな赤!

重ねた「手間」が<br />「号泣」に変わる瞬間福岡・釜山間を3時間40分で結ぶ世界初の80m級のトリマラン(=三胴船となる)
重ねた「手間」が<br />「号泣」に変わる瞬間2020年7月に就航予定の客船「QUEEN_BEETLE」完成予想図

水戸岡 ああいうデザインも、唐池さんという経営者が明確なゴーサインを出してくれるからこそ実現するんですよ。“クイーン”の名にふさわしい立派な船を目指したいと思います。

お二人の仕事が、なぜ「世界一」たりえるのか?
次回はその理由を、ある人間国宝とのエピソードを交え、さらに深掘りします。