前後のモーターで駆動する4WD
ランエボ譲りのS-AWC
アウトランダーPHEVは、欧州で評価が高い。EAFO(欧州代替燃料観測機関)がまとめた2017年の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車の販売台数ランキングで1位に輝いた。
好評の理由のひとつに、デビューが2012年末と早かったにもかかわらず、高度な内容を備えていることが挙げられるだろう。
アウトランダーPHEVはフロントに2リットル直列4気筒エンジンを積み、前後にモーターを備えた4輪駆動である。この車格のプラグインハイブリッド車で2モーター4WDは珍しい。
しかも4WDシステムは、ランサー・エボリューションなどで培った電子制御S ―AWC。路面状況に応じて4輪が最適な駆動力配分を行い、直結4WDに近い特性となるロックモードも設定した。素直なハンドリングとタフな走破性を追求した本格メカニズムである。電池を賢くマネジメントする機能が充実しており、パドルを使った6段階の回生ブレーキ調整、チャージモードやセーブモードを装備する。