スティーブン・ムニューシン米財務長官は、イランに対する圧力を確かなものにするため、22日にサウジアラビアを訪れると明らかにした。ただ、サウジ政府に批判的な記者ジャマル・カショギ氏の死亡に関わったとされる同国に制裁を課す可能性について言及するのは、時期尚早だと述べた。サウジの中東における目的達成を支援するためにトランプ政権が同国との戦略的関係を深めている中でのサウジ訪問は、ムニューシン氏の慎重姿勢を示している。カショギ氏の死亡を受け、世界の財務相や政府関係者の多くは、サウジおよび同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子を避けている。サウジは中東における主要なイランへの対抗勢力であり、世界的な産油国として極めて重要だ。また、イスラエルとの中東和平案の交渉にパレスチナ人の参加を促すために重要な役割を担うことが期待されている。