米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は来年、ロボットタクシーの提供を始める計画だ。都市部の住民が運転手不要の「シボレー・ボルト」を呼び、乗車できるサービスを始めるという。フォード・モーターはデトロイトの廃駅を改修してハイテク拠点を作り、最新技術を持つソフトウエア企業を呼び込もうとしている。独ダイムラーは社内の1部門を、競合するBMWの部門と統合し、配車サービスやカーシェアリングといった新サービスの一大拠点を作りたいと考えている。トヨタ自動車は、全く異なる企業に生まれ変わり、人々を輸送するサービスに軸足を移すと話す。「生きるか死ぬか」の問題だと豊田章男社長は語る。世界の自動車産業は未来を見据え、前例のない大変革が必要になると考えている。この巨大セクターは、機敏にソフトウエアとサービスを提供する産業へと自らを転換する必要に迫られている。