無意味な社内プロジェクトが走り始めると止められない2つの理由
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社内プロジェクトは自己増殖する

 多くの企業において、日常業務とは別に、さまざまな社内プロジェクトを立ち上げることがある。どうも、このプロジェクトというものには自己増殖的な面があり、「部門の壁を越えて」「柔軟な発想を大切に」「従来にない新しい機軸を求めて」など、放っておくと社内はプロジェクトだらけになってしまいがちだ。

 筆者の経験から言うと、ほとんどのプロジェクトはだいたい2つのパターンで結末を迎える。1つはいつのまにか雲散霧消してしまうケース。ほぼ8割のプロジェクトがこれだ。もう1つは形ばかりの結論と報告を提出しておしまいとなり、特に何事も起こらないというパターンだ。

「今まで費やした時間は一体何だったんだ」と言いたくなるが、それを言っても仕方がない。組織にとってプロジェクトというのは、いわば組織自体が行き詰まったときの “ガス抜き”みたいなもので、目的合理性にのっとって行われるケースはあまりないからだ。

 さらにいえば、多くの企業においていったん始まったプロジェクトというのはなかなか止めることができない。その理由は一体どこにあるのか。行動経済学的に考えてみると、2つの理由が考えられる。