J2町田が2位以内なら16位でも残留へ
人事を尽くして天命を待つ

 ミーティングから中1日で迎えたベガルタ戦は、雷雨による中断を乗り越えて3-2で勝利。約7ヵ月ぶりとなるアウェイでの勝利に、トーレスも6試合ぶりとなる2ゴール目をあげて花を添えた。16位に浮上した中で、4日にはホームに最下位のV・ファーレン長崎を迎える。

 Jリーグでは各クラブの代表取締役が出席する実行委員会が月例で行われる。席次は北のクラブから並ぶため、九州勢となる竹原社長とV・ファーレンの代表取締役社長で、通販大手「ジャパネットたかた」の創業者である高田明氏と隣同士になる。

「高田社長からは『九州、これじゃいかんね。ともに残留しよう』と言われましたけど、直接対決があるので、心の中で『ごめんなさい』と思いながらも『そうですね』と返しました」

 サガンとV・ファーレンの勝ち点差は4ポイント。ともに今後を大きく左右する大一番へ向けて、10月の実行委員会の席におけるやり取りを明かした竹原社長は「町田を全力で応援しています」と付け加えることも忘れなかった。

 残り3試合と佳境を迎えたJ2戦線で、J1クラブライセンスを付与されていないFC町田ゼルビアが2位以内に入れば状況は大きく変わる。自動昇格はゼルビア以外の1チームだけとなり、J1では最下位チームだけが自動的にJ2へ降格。17位がJ1参入プレーオフへ回り、16位が一転して残留となる。

 帝京高校サッカー部出身のゼルビアの下川浩之代表取締役会長とは同じ年齢。高校時代からしのぎを削り合った旧友であることを明かした上で、竹原社長は終了後の囲み取材でこう補足した。

「町田が1位か2位でフィニッシュすると、まったく世界が違ってくる。僕たちはそういう運も持っていると信じています」

 現在3位のゼルビアと首位・大分トリニータとの勝ち点差は3ポイント、2位・松本山雅FCとはわずか1ポイント差だ。人事を尽くして天命を待つ、と力を込めた竹原社長の言葉は、最後まで不思議かつ力強い説得力に満ちていた。