お相手はLNG爆買いの筆頭格

  中国勢はマーケットのトレンドなどお構いなしにLNGを“爆買い”している。背景にあるのは、中国政府の大気汚染防止対策。政府の大号令の下、工場や発電所などの燃料を石炭から天然ガスに急速にシフトさせているのだ。

 その効果もあり、すでに17年の中国のLNG輸入量は約3900万トンに上り、韓国を抜いて世界2位にのし上がった。今年は昨年を超えるペースで、輸入量は約5000万トンを超える可能性が出ている。今後も中国の需要は堅調に続く見通しで、世界1位の輸入量を誇る日本が抜かれるのは時間の問題と言われる。

 LNG爆買いを引っ張る中国勢の筆頭格が、中国内の半分近いエリアで天然ガスを供給するENNだ。LNGを次々と買い漁っており、マーケットでは注目の存在になっている。

 同社は今年10月、浙江省に自社で初めて建設したLNG受け入れ基地を本格稼働させた。すでにカタールから第1号のLNGを受け入れ、米シェブロンや仏トタールなどからもLNGを調達することが決まっている。

 石油メジャーらが嫌がる長期契約のリスクも何のその。東芝が売却先にマーケット価格の差額を補てんする「一時金」についても、ENNは最も競争力ある条件で受け入れた。