表情や態度で誤解を与えないように
お客さまにクレジットカードやレシートをお渡しするときはどうでしょう? 向きを考えて両手でお渡ししていますか?
これもさきほどの挨拶と同じですが、両手で渡していればいいというものでもありません。いくら両手を使っていても、お客さまと目も合わせず、体は次の作業姿勢に移っているようであれば、お客さまは「こなされている」という印象を受け、誠実さを感じることはできません。
それならば、何かの事情で片手でのお渡しになったとしても、「片手で失礼いたします」という言葉とアイコンタクトのあるほうが好感はもてるでしょう。
また、お客さまがお買い上げになった商品、お預かりした上着やクレジットカードなど、これらを雑に扱ってはいませんか?
いずれも「モノ」ではありますが、その所有者はお客さまであるということを忘れないでくださいね。お客さまを大切にする気持ちと同じく、このようなモノも大切に取り扱ってください。
接客においてのクレームは様々ですが、クレームをもらいたくて接客をしている人はいないと思います。みんなそれぞれに自分なりの正解でベストを尽くしているはずです。
では、なぜ悪気はないのにクレームを多くもらってしまう人がいるのかというと、表情や態度で誤解を与えているからなのです。なんともったいないことでしょう。