米中間選挙で下院を奪還した民主党は、新議会では数十年ぶりの強力な銃規制法案を可決に持ち込む構えだ。選挙翌日の7日夜には、カリフォルニア州のバーで12人が犠牲になる銃乱射事件が発生し、銃規制への機運が再び高まっている。中間選挙では、銃規制に前向きな候補者が相次ぎ当選。全米ライフル協会(NRA)から「A」評価を付与された共和党の下院議員15人すべてが、NRAが「F」評価とする銃規制推進派の議員に取って代わられた。銃規制に向けた動きは、下院では加速するとみられているが、共和党が過半数を維持した上院では激しい抵抗に直面しそうだ。下院で銃暴力対策の作業部会を率いるマイク・トンプソン下院議員(民主、カリフォルニア州)は「過半数を制した以上、臆病にはならない」とし、「われわれは責任を果たすために選ばれた。その仕事をやるだけだ」と述べた。トンプソン氏は新議会が始まって数週間以内に、ほぼすべての銃器販売に記録を義務づけることなどを盛り込んだ法案を提出する考えだ。
米で銃規制機運高まる 下院奪還の民主が主導へ
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