また、メールなどのITツールを活用する場合も要注意です。テキストでのコミュニケーションは便利な半面、ちょっとした言葉の使い方で全く違う伝わり方をしてしまう場合があります。この時にも、反射的に返信してしまうのは得策ではありません。

 すぐに返信はせず、一度冷静になる時間をとりましょう。もし直接会話できるようなら顔を合わせて話した方がいいでしょう。それが無理なら電話、あるいはチャットツールなどでやり取りすることをおすすめします。いずれにせよ、リアルタイムでコミュニケーションを取り、お互いの意図を確認する方が、安全なのは間違いありません。

 特に、夜に自宅などでメールを見てしまって、「カチン」ときた場合などは要注意です。さすがに夜中に電話で相手をたたき起こすのはビジネスパーソンとしては非常識です。とはいえ、夜の時間帯にメールで返信すると、たいていロクなことにはなりません。ましてや、お酒が入っていると取り返しのつかない事態になる可能性が大いにあります。そんなときは、一晩寝かせて、翌朝以降にコンタクトした方がいいでしょう。

 コミュニケーションツールの発達により、常に情報にアクセスできる分、感情的な行き違いが発生するリスクも高くなっているのは事実です。怒りを感じた時、6秒間やり過ごすなど、反射的に反応することだけは避けるように心がけましょう。これだけでも、大きなトラブルになるリスクを大きく下げることができます。

激しく怒るほど、あなたの株は急落!
自分が損をしないコミュニケーション術

 とはいえ、相手の意見や主張が明らかに理不尽だと感じたり、自分の不利益が大きくなるような事象に直面したりした場合には、自分が怒っていることを相手に伝える必要があります。その時に必要なのは、「事実を具体的かつ明確に伝え、自分の所感とは分けておく」という考え方です。

 怒っていると、自分の感情を中心にものを言いがちですが、まず大事なのは事実の共有です。起きたことを客観的に精査できるようにしておかないと、あとでしっぺ返しを食らうこともあります。